Python 基本計算(算術演算子)
int型
int型は整数のことです.1,100.-100など全ての整数はint型です.
例: >>>x=100
>>>type(x)
<class 'int'>
int型において使える2,8,16進数の表し方は以下の通りです.
2進数
先頭に'0b'または'0B'を付けます.
例: 0b1(=1), 0B100(=4)
8進数
先頭に'0o'または'0O'を付けます.
例: 0o3(=3), 0O100(=64)
16進数
先頭に'0x'または'0X'を付けます.
例: 0xA(=10), 0XF4(=244)
float型
float型とは浮動小数点数型のことを表します.出力は固定小数点方式で出力されますが,プログラム内部では浮動小数点数方式で記録されています.
例: >>>x=3.14
>>>type(x)
<class 'float'>
>>>x
3.14 ←固定小数点方式で出力されるが,内部では浮動小数点方式になっている
特殊な文字
特殊な文字として,inf,nanが存在します.
inf...無限大を表す.
nan...非数を表す.100/0などの不正な演算を行ったときに出力される.
算術演算子
以下に算術演算子の表を示します.
演算子 | 機能 | 演算子 | 機能 |
+ | 足し算,単項プラス演算子 | // | 割り算(小数点以下切り捨て) |
- | 引き算,単項マイナス演算子 | % | 割り算の余りを返す |
* | 掛け算 | ** | べき乗 |
/ | 割り算 |
以下に例を表します.
>>> 10+3
13
>>> 10-5
5
>>> 10*4
40
>>> 10/3
3.3333333333333335
>>> 10//3
3
>>> 10%3
1
>>> 10**2
100
式の簡略化
'+='などを用いて,変数を用いた式は簡略化することができます.例を挙げると,
>>> x=10
>>> x=x+10
>>> x
20
>>> x=10
>>> x+=10
>>> x
20
この二つのプログラムは同じ結果になります.他にも各演算子を使って行うことができるので,実際に動かしてみてください.
演算子の優先順位
以下に算術演算子の優先順位を示します.
演算子 | 内容 | 優先度 |
(...) | かっこに囲まれた式 | 高 |
** | べき乗 | |
+,- | 正負 | |
*,/,//,% | 乗除算 | |
+,- | 加減算 | 低 |
基本的に優先度は本来の数式と同じです.
ここまでの基本計算は必ず必要になるので,押さえておきましょう.