Python 変数と型
変数
簡単に言うと,特定のデータにつける名前です.(Pythonにおいてデータはすべてオブジェクトとして扱うので,以降オブジェクトといいます.)
例えば,100という数字(ちゃんと言うとint型の)オブジェクトがあるとします.これをプログラム内で以下のように宣言します.
x=100
これを「代入する」といいます.これで100というオブジェクトにxという名前が付いたことになります.
代入
"="を使うことで,変数にオブジェクトを代入することができます.以下のようなプログラムを動かすとします.
x=100
print(x)
x='python'
print(x)
一つ目のprintでは'100'が,二つ目のprintでは''python''が出力されます.
これはまず,xに100(int型)が代入され,その後'python'(文字列型)が代入されているということです.
オブジェクトの型
オブジェクトには型が存在します.先程から述べているように,int型,文字列型など基本的に扱う型は計4つ存在します.以下の表はその表です.
型名 | 種類 | 例 |
int型 | 数値型 | 100 |
float型 | 3.1415 | |
str型 | 文字列型 | python |
bool型 | 論理型 | TrueかFalseのみ |
bool型はTrue(真)とFalse(偽)のみを扱います.
int,float型,str型はint(オブジェクト)のように宣言することで,型を明示できます.以下のプログラムを実行してみてください.
x=100
print(type(x))
x=float(x)
print(type(x))
x=str(x)
print(type(x))
一度目のtype(x)では<class 'int'>,二回目は<class 'float'>,三回目は<class 'str'>が出力されます.次に以下のプログラムを実行すると,
x=True
print(type(x))
<class 'bool'>と出力されます.
このように変数は型をもって存在しています.Type Errorのようなエラーが出た際は,型を確認してみてください.